ENTRY SG VALUES | エントリー バリュース ジップパーカー
HAVY WAYTのジップアップパーカー、ENTRY SGのバリュースは数あるENTRY SGのアイテムの中でも最高峰の一枚です。カラーは2色で価格は20412円(税込・2017年12月現在)とアウターが買えてしまう程の価格。裏毛の起毛で暖かく、和歌山県の工場で生産された吊り編み機による生地を使用しています。シンプルな構造とデザインはENTRY SGが得意とするデザイン。
縫製は、アメリカの昔の製品や現在だとボクサーブリーフなどに使われているミシン、フラットシーマを使い縫い目の凹凸が気にならず、ストレスなく着用できるのも魅力の一つです。以下ENTRY SGのサイトより引用。
仕 様
表糸は表情の豊かなオープンエンド糸
裏面は肌に優しい柔らかな起毛
生地の編み立ては吊り編み機を使用
各所フラットシーマ機で縫製
袖のリブは折り返しができるロング仕様
ポケットの縁はフライスで補強
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吊り編み機
吊り編み機生産する事は50~100年前に使われていた量産の手法を現代に蘇らせている事になります。現在では多くの生地が高速編み機で生産されており、吊り編み機のようなソフトで職人の手を必要とする温かみを感じる事が少なくなっています。弊店analogでも多くのオリジナル製品を生産してきましたが、僕の知る限りでは吊り編み機を使用した生地を使うには約二ヶ月前から予約が必要だったり、現状残っている吊り編み機がしっかりと稼動している工場は少なくなっています。そして、機械の調子を見ながらでないとB反が多く発生してしまうという事。熟練した目が必要な作業です。
ジップアップパーカー
プルオーバー(かぶりで着る)やVALUESのように前あきのジップパーカーが昔からあって、フードが付いているスタイルというのはその時代、その時代に愛されてきたように思います。そして、素材やデザイン、縫製にこだわるENTRYのようなメーカーもあれば僕らのように昔から普通に売っていたパーカーを作るような生産者もあり、みなさんがどこに焦点をおいて購入を考える訳です。
いつの時代も考え方は沢山あって、メーカーやブランドのロゴが入っている人もいれば、無地で永く着れるものを好む人もいて、特に特徴がなくても僕のようにボロボロになるまで着る人もいます。
写真はもう25年近く僕が着ているHANES(ヘインズ)のパーカー。袖のリブはボロボロ、首周りはヨゴレ、形も変形してしまっていますがこれが僕にとっては着易く捨てられない一枚で今でも着ています。当時はアメリカ製でしたが現在ではアメリカ製というのはあまり無いのではないでしょうか。そんな価値よりも、寒くて凍えそうな時、楽しい事があった時、店で夜遅くまでペンキ塗りをしていた時、アメリカに買い付けに行った時、寝るとき、笑った時にいつも傍らにあったパーカー。汚れようが壊れようが気に入っている一枚です。
みなさんの傍にもそんな一枚がある事でしょう。とってもわかりにくい表現ですが、僕らがつくりたいのはこんな何の工夫もないけれど気に入った一枚になる、永共に沢山の場を越えていく一枚を作る事ができればと思っています。ご紹介のENTRYとは話が脱線しましたが、初めから価値を持っているのがENTRYです。2017年12月16日~18日まで、生産数の少ないENTRY SGのVALUESのご予約を店頭で開催致しますけれども、もう一つの価値を持ったオリジナルのパーカーを2018年1月2日からanalog店頭でご紹介しますのでこちらも楽しみにして頂ければ幸いです。(詳細は後日記載致します)